2023.02.24
チョコレートにも含まれている?カカオニブについて
「チョコレートは体に良い?食べて期待できる効能・健康効果について」にも記載しておりますが、チョコレートは体に良い成分が多く含まれています。
その成分の一つに「カカオニブ」があり、現在スーパーフードとして注目されています。
ここでは、そんなカカオニブについてお話しましょう。
カカオニブとは
カカオニブは、チョコレートの原料であるカカオの胚乳部を加工して作ります。
胚乳部を砕き、発酵や焙煎させたものをカカオニブといい、より加工して砂糖やミルクといったものを加えることで、チョコレートになります。
胚乳部とは、土中に埋めた種子が芽吹くための栄養素が詰まった部分のことです。
つまり、カカオニブはカカオの栄養が特に含まれているといえるでしょう。
また、カカオニブはカカオマスと混同されますが、実際は若干異なります。
どちらもカカオが原料ですが、カカオマスはカカオニブをより細かくすりつぶし、冷え固まったものを指します。
つまり、カカオニブをチョコレートにより近づけたものを、カカオマスというのです。
カカオニブの主成分は?
カカオニブは、すりつぶすことでカカオマスになり、カカオマスからはココアバターとココアパウダーを作ることができます。
このうち、ココアバターは、カカオニブ50%以上を占める主成分です。
オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸などの脂肪酸でできているココアバターは、独特な性質を持ちます。
その性質とは、人間の体温に近づくと急速に溶けてしまうものの、それより低い温度が低ければ常温でも保管ができるというものです。
チョコレートの心地良い口どけは、カカオニブから取れるココアバターが作っているものです。
カカオニブに含まれている栄養素
カカオニブがスーパーフードと呼ばれるのは、栄養素として含まれている成分が健康に良いとされているからです。
ポリフェノールやカフェイン、リグニンやテオブロミンといったものが、健康に関連すると考えられています。
ポリフェノールには抗酸化作用や高血圧の予防に効果があると考えられ、カフェインは集中アップ効果、他にもテオブロミンは自律神経に作用すると考えられています。
これらの健康効果については上述した「チョコレートは体に良い?食べて期待できる効能・健康効果について」」により詳しく記載されておりますので、そちらをご確認くださいませ。
カカオニブはどのような味?
カカオニブの味は、よく「カカオ100%のチョコレートのようだ」といわれます。
まず、砂糖が入っていないため、甘さはありません。
噛み砕けばカリッとした食感と共に、ほろ苦さが感じられ、チョコレートやナッツを思わせる香りが広がります。
さらに噛めば、わずかな酸味やココアバター由来のコクも感じられるでしょう。
その香り高さは、原材料に近い状態で焙煎したカカオニブだからこそ味わえるもので、好きな方は好きな風味です。
チョコレートのトッピングやお菓子の材料に使うのが一般的ですが、好んでそのまま食べる方もいます。
カカオニブだけでも食べることは可能だが…
スーパーフードとして知られるカカオニブは、ネットで購入することも難しくありません。
しかし、カカオニブ単体で食べるのはおすすめできません。
というのも、カカオニブそのものは苦味が強いため、例えるなら甘みのない高カカオチョコレートのような風味といえます。
ここでは、そんなカカオニブを美味しく食べるための工夫をご紹介しましょう。
シリアルに混ぜて食べる
市販のシリアルやグラノーラにカカオニブを混ぜて食べるだけで、美味しく食べることができます。
混ぜてヨーグルトや牛乳をかけるだけなので、あっという間に完成します。カカオニブの香りや、ナッツのような食感を楽しむことができます。
ドライフルーツや、はちみつとの相性も良いです。カカオニブは好みの大きさにしましょう。
お菓子作りの材料に
カカオニブは、スイーツとの相性も抜群です。
ナッツやチョコチップと同じように、お菓子作りの材料としても幅広く活躍できます。
チョコレートのお菓子を始め、アイスクリームのトッピング、スコーンやクッキー等の生地加えることもおすすめです。
カカオニブのコリコリした食感とカカオならではの苦み、どちらも楽しむこともでき、お茶受けにもぴったりです。
飲み物に入れるのもあり
食べ物だけでなく、飲み物にカカオニブを入れるのもおすすめです。
スムージーに入れるのも良いですし、ミルクティーやホットコーヒーに入れることでも、カカオの香りを楽しめます。
また、カカオニブを入れた水出しコーヒーである、コールドブリューは低温で抽出したコーヒーならではのまろやかな味と、カカオの香りを楽しむことができます。