2021.12.27
チョコの食べ過ぎについて
「チョコレートは体に良い?食べることで得られる健康効果について」でもご説明しましたが、チョコには体に良い成分が含まれています。
しかし、どんなに体に良いとされる食べ物でも、食べ過ぎれば体に悪い影響を及ぼします。
チョコも例外ではありません。
チョコは、かつては滋養強壮の薬として扱われるほど栄養価の高い食べ物でしたが、現在、我々が食べているチョコはお菓子であり、食べ過ぎると体に不調をきたす場合があります。
ここでは、チョコを食べ過ぎるとどうなるのか、どのような対策を取れば良いのか、詳しくご説明しましょう。
チョコの食べ過ぎで起こる不調:脂質や糖質の過剰摂取
チョコの食べ過ぎで起こる不調の最たるものは、脂質や糖質の過剰摂取による体重増加や、動脈硬化、そして糖尿病のリスクです。
カカオには脂肪分が含まれている他、カカオの苦味を抑える成分として使用されているミルクや砂糖には、脂肪分と糖分が含まれています。
そのため、チョコを食べ過ぎれば、脂質や糖質も多量に摂取してしまうことになるのです。
脂質は、体を動かすために必要なエネルギーを生み出す役目を持っていますが、過剰に摂取することで、体内に脂肪として蓄えられます。
結果、体重の増加の他にも、血液中の中性脂肪及びコレステロールを増加させてしまい、その影響で血管にコレステロールが溜まりやすくなり、動脈硬化に繋がります。
また、糖分の過剰摂取は、エネルギーを中性脂肪に変えるインスリンの過剰分泌を引き起こし、太りやすくなってしまうのです。
それだけならまだしも、糖分の過剰摂取によって糖尿病を発症すると、動脈硬化以外にもさまざまな合併症を招く恐れがあります。
なお、これはチョコに限らず、甘いものを過剰摂取することで、どんなお菓子でも同様のリスクが発生します。
したがって、チョコ以外にも甘いお菓子を食べ過ぎると、健康を損ねる可能性があるのです。
対策
対策としては、お菓子を食べ過ぎないことと、日常的に適度な運動を心がけることが大切です。
農林水産省による「食事バランスガイド」の「適量と料理区分」では、菓子類は1日200kcalを目安に食べることを推奨しています。
これは、チョコに換算すると35グラム前後であり、板チョコに換算するとだいたい板チョコ半分くらいの数量です。
サロンドロワイヤルで扱っているピーカンナッツチョコレートなら、小袋1~2袋が大体の目安となります。
ここで注意したいのは、過剰に摂取すると健康に影響が出るかもしれませんが、全く摂取しないというのも問題です。
脂質も糖質も生きる上では必要不可欠な栄養素であり、適量の摂取は必要です。
また、激しい運動や勉強などで疲労を感じた場合、チョコを食べて糖分を補給することで、疲労回復に繋がります。
したがって「摂り過ぎない」と考えるのではなく、「適度に摂取する」ということを心がけましょう。
チョコの食べ過ぎで起こる不調:ニキビ
チョコを食べ過ぎると、ニキビができるというお話を聞いたことはないでしょうか。
これは、いわゆるチョコの食べ過ぎにまつわる迷信の一つであり、科学的な根拠は薄いです。
しかし、実際には全くの無関係というわけではありません。
例えば、脂質は肌の保護を行う皮脂を分泌するために必要な栄養素なのですが、過剰に摂取することで皮脂の分泌量も増加します。
過剰に分泌された皮脂は毛穴にたまりやすくなるため、ニキビが発生するリスクが増加してしまうのです。
また、脂質や糖質の過剰摂取で、皮膚細胞の再生に必要なビタミンB群が消費されてしまうというのも、ニキビを発生させる原因の一端になっています。
ビタミンB1は糖質の代謝に関わり、ビタミンB2は脂質の代謝に関わっています。
つまり、チョコの食べ過ぎでニキビができやすくなるのではなく、脂質と糖質の摂り過ぎでニキビができてしまっているというのが真実です。
対策
脂質や糖質を過剰摂取しないことはもちろんですが、ビタミンB群の摂取を積極的に行うことも大事です。
ビタミンB群の含まれている食材としては、卵やレバー、ナッツ類が有名です。
サロンドロワイヤルで使用しているピーカンナッツにも、ビタミンB1とB2が豊富に含まれています。
しかし、これらの食品にも、脂質が含まれていることに注意しましょう。
基本的にチョコを含めたお菓子の食べ過ぎを抑えることを意識していれば、過剰摂取は防げるでしょう。
チョコの食べ過ぎにまつわる迷信:鼻血
チョコを食べ過ぎると鼻血が出やすくなるといいますが、これは迷信であり、現代では科学的な根拠がないと結論づけられています。
なぜこんな迷信が生まれたのかというと、諸説あります。
一つは、チョコを食べ過ぎると豊富な栄養分が行き場を失い、鼻血として放出されると考えられていたようです。
実際には、上述したように脂肪として蓄えられるので、鼻血として放出されることはありません。
また、チョコは一昔前まで高級品であったため、子供が食べ過ぎないようにという戒めとして、このような迷信が広まったと考えられています。
適量で美味しく健康的に
上述したように、チョコを食べ過ぎることで起こる健康被害というのは、栄養の過剰摂取が主な原因です。
そのため、チョコやクッキーといったお菓子だけではなく、肉や魚、あるいは野菜でも、食べ過ぎは体に悪い影響を及ぼします。
しかし、あくまでも「過剰に摂取すれば」の話であり、適量の摂取はむしろ推奨されています。
甘くて美味しいものを食べることで、ストレスの軽減にも繋がりますし、糖分は疲労回復に有効です。
したがって、チョコも食べ過ぎないように適量を守ることで、美味しく健康的に楽しめます。
参考
全国保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat450/sb4501/p004/
厚生労働省