2024.10.31
クーベルチュールチョコレートの特徴は?市販のチョコとの違いや種類を紹介
「クーベルチュールチョコレートってどんなチョコレート?」
「お菓子作りに使うチョコレートの違いは?」
クーベルチュールチョコレートとは、カカオバター31%以上、総カカオ分35%以上という国際規格を満たす高品質な製菓用チョコレートです。
ダーク、ミルク、ホワイトの3種類があり、それぞれ特徴的な性質を持っています。
サロンドロワイヤルでも作っているチョコレートはすべてクーベルチュールチョコから作られており、様々な味を提供しております。
参考:https://www.s-royal.com/collection/
今回は、そんなサロンドロワイヤルの味の源であるクーベルチュールチョコレートの特徴や種類、使い方について詳しく解説していきます。
■サロンドロワイヤルのチョコレートはこちらからご購入いただけます。
クーベルチュールチョコレートとはなに?
クーベルチュールチョコレートは、製菓用に特化した高品質なチョコレートです。
フランス語の「覆う」という意味から名付けられ、お菓子のコーティングや生チョコ作りに最適な特徴を持っています。
クーベルチュールチョコレートの最大の特徴は、カカオバターの含有量が多いことです。
このため、溶かすとサラサラとした滑らかな状態になり、お菓子のコーティングに最適です。
また、固まると美しい艶が出て、口に入れるとなめらかに溶けていく特徴があります。
クーベルチュールチョコレートの特徴
クーベルチュールチョコレートは、お菓子作りのプロフェッショナルが愛用する高品質な製菓材料です。
コーティングや装飾に特化した特徴を持ち、その性質と使い方について詳しく解説していきます。
高いカカオ分含有量
クーベルチュールチョコレートの特徴は、高いカカオ分含有量にあります。
国際規格では、総カカオ分が35%以上、カカオバター以外の代用油脂は5%未満であることがクーベルチュールチョコの国際規格となっています。
カカオ含有量は、チョコレートの仕上がりに大きく影響します。
カカオが多いことで、クーベルチュールチョコは溶かすとなめらかになり、お菓子のコーティングに適します。
甘みは抑えめでカカオの香りが豊か
クーベルチュールチョコレートの味わいの特徴は以下の通りです。
- 甘み:控えめで上品
- 香り:カカオの豊かな風味
- 苦み:まろやかで深い
- 後味: すっきりとした余韻
カカオ分が35%以上という高い基準を持つクーベルチュールチョコレートは、砂糖の配合量が少なく、カカオ本来の味わいを感じられます。
特にカカオバターを31%以上含むことで、口に入れた際に体温でなめらかに溶け、カカオの香りが鼻から抜けていきます。
一般的な板チョコのような過度な甘さはなく、カカオ本来の風味をしっかりと楽しむことができます。
なお、クーベルチュールチョコレートはそのまま食べることもできますが、あくまでも製菓用であることにご注意ください。
クーベルチュールチョコレートはあくまでも美味しいお菓子を作るための下地のようなものです。
コーティングや装飾に適している
クーベルチュールチョコレートは、お菓子作りの装飾やコーティングに最適な素材です。
その理由は、高いカカオバター含有量により、溶かすと流動性が高くなり、お菓子を加工しやすくなるためです。
また、固めたときはつややかで口溶けがなめらかという特長があります。
薄くパリッとした食感を実現できることから、ボンボンショコラなどのコーティング材料として最適です。
適度な厚みとなめらかな表面に仕上げることができるため、見た目の美しさも際立ちます。
クーベルチュールチョコレートと市販のチョコレートの違い
クーベルチュールチョコレートと市販のチョコレート、それぞれの特徴や使い方の違いについて詳しく解説します。
お菓子作りを楽しむ方や、本格的なチョコレート菓子に挑戦したい方に向けて、両者の違いをわかりやすく説明していきますので、チョコレート選びの参考にしてください。
成分の違い
クーベルチュールチョコレートと市販のチョコレートは、成分に大きな違いがあります。
市販のチョコレートは、そのまま食べやすいように砂糖やカカオバター以外の油脂が多く加えられているものが多いです。
一方、クーベルチュールチョコレートで作られたチョコは、カカオ本来の風味を楽しむことができ、口溶けがなめらかという特徴があります。
サロンドロワイヤルが通販で扱っているチョコレートは、すべてクーベルチュールチョコレートで作られております。
使い方の違い
クーベルチュールチョコレートは主にお菓子のコーティングやガトーショコラ作りに適しています。
一方、市販の板チョコはそのまま食べることを目的として作られています。
そのため、市販のチョコレートを製菓材料として利用すると、実はチョコ作りがうまくいかなくなるケースが多いです。
コーティングに用いると厚みが生まれやすく、生チョコに用いるとねっとりした食感となり、冷やして食べた場合チョコアイスに近い食感となります。
ガトーショコラにすると元々甘く味付けしているため、より甘みが強く、よほどうまく砂糖の量を調節しないとくどく感じてしまうことが多いです。
一方、クーベルチュールチョコレートで作ると、薄くコーティングしやすく、冷やせばパリッとした食感に仕上げやすいです。
生チョコにしても滑らかで口溶けが良く、ガトーショコラにしても上品でどっしりとした味わいに作りやすいです。
しかし、砂糖による調味を全くしていないのでそのまま食べると苦みが強く、市販のチョコレートに比べると味気なく感じます。
あくまで製菓材料であることにご注意ください。
ちなみに、サロンドロワイヤルのチョコを溶かして製菓材料にするのはおすすめできません。
すでに美味しく食べれるように味付けや調理を済ませているからです。
なので、ぜひそのままお召し上がりください。
■サロンドロワイヤルのチョコレートはこちらからご購入いただけます。
クーベルチュールチョコレートの種類
クーベルチュールチョコレートの種類は以下の通りです。
- ダーククーベルチュール
- ミルククーベルチュール
- ホワイトクーベルチュール
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
ダーククーベルチュール
ダーククーベルチュールチョコレートは、カカオ本来の風味を存分に楽しめることが最大の魅力です。
カカオ分が55%から70%と高く、苦みと香ばしさのバランスが絶妙です。
初心者の方には、カカオ分55%前後のものがおすすめです。
カカオ分が70%を超えると扱いが難しくなるため、まずは扱いやすい製品から始めるとよいでしょう。
ミルククーベルチュール
ミルククーベルチュールは、まろやかな甘みと優しい口どけが特徴で、扱いやすさも魅力となっています。
全粉乳や脱脂粉乳が加えられているため、ダーククーベルチュールと比べて親しみやすい味わいを持っています。
ミルククーベルチュールは、生チョコやトリュフなどのお菓子作りに最適です。
特に、生クリームと合わせる際には、ミルククーベルチュールならではのまろやかさが活きてきます。
ホワイトクーベルチュール
ホワイトクーベルチュールは、カカオマスを含まないため、純白の美しい色合いと優しい甘みが特徴です。
通常のクーベルチュールの国際基準には該当しませんが、製菓用として広く認められており、その扱いやすさから多くの製菓人に愛用されています。
真っ白な色合いを活かして、見た目の華やかなデコレーションが可能です。
着色料を加えることで、パステルカラーなど様々な色調も表現できます。
また、苦みがないので、子供向けのお菓子作りにも適しています。
クーベルチュールチョコレートに関するよくある質問
クーベルチュールチョコレートはなぜ高級なのですか?
クーベルチュールチョコレートが高級な理由は、原材料にあります。
国際規格で定められたカカオ分35%以上、カカオバター31%以上という厳格な基準を満たす必要があるためです。
また、カカオバター以外の代用油脂を使用することができないという制約もあります。
良質なカカオは希少で高価な原料とされています。カカオバターの含有量が多いクーベルチュールは、この貴重な原料を贅沢に使用しているのです。
なので、市販の板チョコと比較すると、クーベルチュールは約2倍の価格差があります。
クーベルチュールチョコレートはそのまま食べられますか?
クーベルチュールチョコレートは、そのまま食べることができます。
製菓用チョコレートといっても、一般的なチョコレートと同様の基本的な製造工程で作られています。
カカオマス、カカオバター、砂糖などの原材料で作られており、安全に食べることができる食品です。
冷やして生チョコレートのような食感を楽しんだり、常温で本来の風味を味わったりすることができます。
ですが、あくまで製菓用ですのでクーベルチュールチョコレートで作られたチョコをぜひご賞味ください。
■サロンドロワイヤルのチョコレートはこちらからご購入いただけます。
クーベルチュールチョコレートはテンパリングが必要ですか?
クーベルチュールチョコレートには、美しい仕上がりを実現するためにテンパリングが必要です。
テンパリングは、チョコレートの品質を安定させるための温度管理作業です。
カカオバターの配合量が多いクーベルチュールは、そのまま溶かして冷やすと白く濁った色合いになり、口溶けも悪くなってしまいます。
プロの仕上がりを目指すなら、テンパリングは必須の工程といえるでしょう。
まとめ
クーベルチュールチョコレートは、製菓用に特化した高品質なチョコレートです。
カカオバターを31%以上含み、総カカオ分が35%以上という国際規格を満たす必要があります。
このため、一般的な市販チョコレートと比べて高価となっています。
主な種類は、ダーク、ミルク、ホワイトの3種類があり、それぞれ特徴的な性質を持っています。
ダークは本格的な風味、ミルクはまろやかさ、ホワイトは装飾性の高さが特徴です。
お菓子作りでは、コーティングや生チョコ作りに最適で、溶かすとサラサラとした質感になり、固めると美しい艶を実現できます。
そのまま食べることもできますが、プロ品質の仕上がりを目指す場合は、テンパリングという温度管理作業が必要です。
これにより、つややかな光沢と適切な硬さを実現できます。
クーベルチュールチョコレートは、本格的なお菓子作りに挑戦したい方にとって、最適な製菓材料といえるでしょう。